【最新情報】InstagramのAPIとは?11個のできることを詳しく解説

今回はInstagramのAPIについて詳しく解説をしていきます。

  • Instagram APIってそもそも何?
  • Isntagram APIでできること/できないことが知りたい
  • 開発をする上でAPIについてさらっと知りたい

こんな人におすすめの記事です。

実はInstagramのAPIは2020年に大きな変更があり、ネット上にも誤った古い情報が多くあります
(私も開発をするときにすごく困りました…。かといって公式ドキュメントは不親切ですし…)

ということで、実際にAPIを使っているからこそ分かる最新情報を、ご確認ください。

このサイトではInstagramのAPIについて、網羅的に解説しています。
(ぜひブックマークなどして必要な時にみてください)

ページ 概要
InstagramAPIとは(当記事) 基本的な情報やできること・できないこと(まず見てほしい)
APIセットアップ Instagram APIのセットアップ方法(実装するなら必須)
基本表示APIの実装方法 自分のアカウントの投稿やプロフィール情報の取得方法
ビジネスディスカバリーAPIの実装方法 他人のアカウントの投稿やプロフィール情報の取得方法
ハッシュタグ検索する実装方法 特定のハッシュタグの投稿情報の取得方法
自動投稿をする方法 APIを使ってInstagram投稿をする方法

Instagram API とは

InstagramAPIのイメージ

Instagram APIとは、Instagram上にある情報(画像やいいね数など)を、手に入れれる窓口のようなものです。

現実世界でも、住民票がほしかったら役所の窓口に取りに行きますね。

ネットも一緒で、みなさんがInstagram上にある情報がほしいときは、API(窓口)を使って情報をもらう必要があります(勝手に忍び込んで取ってはいけません)。

例えばWEBサイトにInstagramの画像を載せたい、Instagramの投稿を自分のアプリで使いたい、といったときにAPIが使われます。

Instagram APIは2020年に大きく変わった

InstagramのAPIは、2020年に一新され、前後でできること/できないことが大きく変わりました。

すごく簡単にいうと、いろいろと問題が起き、APIで取れる情報やできることがかなり制限されたのです。

このことから、2020年より前に書かれたInstagramのAPIについて書かれた記事は、のきなみ間違った情報が書かれています。

実は以前のInstagram(Facebook)はプライバシーへの意識が低かったようで、2016年のアメリカの選挙では不正に得たInstagramからの個人情報が利用され大問題になりました。

こんな大事件があったので「Instagram、プライバシーしっかりしろ!」と多方面からお叱りを受け、APIもかなり厳しくなってしまいました…。

Instagram APIは3種類ある

最新のInstagram APIは3種類あります。

  1. Instagram基本表示API(Instagram basic display api)
  2. InstagramグラフAPI(Instagram graph api)
  3. InstagramメッセージAPI(Instagram messenger api)

Instagram基本表示API

Instagram基本表示APIは、自アカウントの基本プロフィール情報や、投稿情報の取得に使えます。

InstagramのAPIは、使い方によって審査や申請が発生するのですが、基本表示APIは申請などほぼなく使用可能です。
やれることも少ないけど、すぐ使えると言った特徴を持っています。

InstagramグラフAPI

InstagramグラフAPIを使うと、特定のハッシュタグが付いた投稿の取得や、投稿の公開などができます。

機能ごとに申請や場合によっては審査も必要となりますが、多くの場合こちらのAPIを使うことになります。

InstagramメッセージAPI

InstagramのDM送信に関するAPIです。

相手からのDM受信内容を取得したり、返信をしたりといった機能があります。

2021年6月に公開されたばかりのAPIで、今でも頻繁に仕様の変更や追加があるため、公式ドキュメントを確認することをおすすめします。

Instagram APIでできること

機能としてInstagram APIでできること11個

可能なこと 詳細 API 引用
自アカウントのプロフィール情報取得
  • 自身のアカウントのアカウントタイプが取得できる(ビジネスアカウント、クリエーターアカウント、個人アカウント)
  • 自分のアカウントで何投稿しているかが分かる
基本表示API 詳細と取得方法の解説記事
自アカウントの投稿情報取得
  • 自身のアカウントの投稿情報が取得できる
  • 投稿情報とは、投稿文、投稿画像/動画URL、投稿時間、いいね数、コメント数など
基本表示API 詳細と取得方法の解説記事
他人のアカウントのアカウント情報
  • 他人のアカウントのフォロワー数、投稿数などが取得できる
  • ただし他人のアカウントがビジネスアカウントかクリエータアカウントである必要あり
グラフAPI 詳細と取得方法の解説記事
他人のアカウントの投稿情報取得
  • 他人のアカウントの投稿情報が取得できる
  • 投稿文、投稿画像/動画URL、投稿時間、いいね数、コメント数などが取得可能
  • ただし他人のアカウントがビジネスアカウントかクリエータアカウントである必要あり
グラフAPI 詳細と取得方法の解説記事
特定のハッシュタグの人気投稿の取得
  • 特定のハッシュタグの人気投稿の取得ができる
  • 数の制限はなさそう(3,000個くらいまでは取ったことあり)
  • 7日間で30個のハッシュタグまでの制限あり
  • ストーリーは取得できない
グラフAPI 詳細と取得方法の解説記事
特定のハッシュタグの24時間以内の投稿取得
  • 特定のハッシュタグが付いた24時間以内に投稿された投稿情報が取得できる
  • ハッシュタグが付いた時間でなく、投稿時間なので注意(例えば10日前の投稿が1時間前に編集され追加でハッシュタグが付いた場合。投稿日時である10日で判定されるので、24時間以上前と判断され取得できない)
  • 7日間で30個のハッシュタグまでの制限あり(人気投稿と合わせて30個)
  • ストーリーは取得できない
グラフAPI 詳細と取得方法の解説記事
特定のメンションの付いた投稿取得
  • 特定のメンションが付いた投稿が取得できる
  • ストーリーは取得できない
グラフAPI Meta for Developers Mentions
自アカウントでの投稿
  • 投稿ができる
  • ビジネスアカウントでないといけない(クリエーターアカウントも不可)
  • 24時間で25投稿まで
グラフAPI 詳細と投稿方法の解説記事
受信したDM内容の取得
  • 相手から送られてきたDM内容の取得
  • アカウントがビジネスアカウントかクリエータアカウントである必要あり
メッセージAPI Meta for Developers messenger-platform
受信したDM対する返信
  • 相手から送られてきたDMへの返信
  • アカウントがビジネスアカウントかクリエータアカウントである必要あり
メッセージAPI Meta for Developers messenger-platform
自分の投稿にコメントをした人への返信
  • 自分の投稿にコメントをしてきた人に、自動でDMが送れる
  • 一般投稿、リール、ライブストーリーでも可能
メッセージAPI Meta for Developers private-replies

細かく見ると、他にもできることはありますが、大まかにはこの11個が機能としてできることです。

詳細はInstagramのAPI最新情報と仕様が書かれた、公式ドキュメントをご確認ください。

ビジネスアイディア!Instagram APIを使ったできること

上記で記述した技術的にできることを使った事例も紹介します。

Hivency: 企業へインフルエンサー情報を提供

Hivencyのアイコン

InstagramのAPIでは、インフルエンサーのアカウント情報(どんな人でフォロワー何人かなど)が取得できます。

この機能を使って、たくさんのインフルエンサーから、企業にあった人をレコメンドしてあげるシステムです。

Instagram APIを使った、企業とインフルエンサーのマッチングシステムですね。

Hivency公式サイト

Flick: 最適なハッシュタグを提供する

Flickのアイコン

FlickはInstagramで、どんなハッシュタグを付けたらいいのかをサポートするツールです。

Instagram APIでは各ハッシュタグで投稿情報を取得できるので、このハッシュタグではこんな投稿がこれだけいいねが付いているなどという分析ができます。

Flickでないですが、「こんな投稿がいい」や「この時間に投稿するといい」などといった分析ができるツールも、APIを使って作られています。

Flick公式サイト

アトリーチ: 一般の人の投稿をHPに掲載する

弊社のサービス、アトリーチを使うと、Instagram上にある一般の人の投稿を企業のHPで安全に掲載ができます。

Instagram APIのハッシュタグ検索機能を使っており、#旅館名、#サービス名などを付けた一般の人の投稿を収集して、サービスを作っています。

またInstagram上にある他人の投稿は勝手に掲載してはいけないので、アトリーチでは掲載前の許可取りも全て弊社スタッフが行います。

Instagramにある一般の人の投稿(口コミ)を自社サイトで使いたいという人はぜひご利用ください。

Instagram APIでできないこと

ネット上でできると書かれているのにできなかったり、私が開発をしていてできなくて困ったことをまとめます。

  • アカウントIDは基本取得できないので誰の投稿か分からない
  • 自アカウント、他人アカウント全てでフォロワー取得はできない
  • 投稿へのコメント内容と誰がコメントしているかは分からない(コメント数は分かる)
  • 投稿へ誰がいいねしているかは分からない(いいね数は分かる)
  • 特定のアカウントの詳細データは取れない(性別・住所など)
  • 投稿のロケーションデータが分からない
  • DMは一度相手から送られてきていないと送信できない(返信のみ)
  • いいね、フォローはできない

かゆいところに手が届かないと言った感じで、開発者泣かせなところがあります…

特に一貫してプライバシー保護の観点から、投稿者・コメントした人・いいねした人といった「誰の行動なのか」が分かりません

またInstagramに限ったことではないですが、いいねやフォローはできません。
たまに自動いいね、自動フォローバックといったツールがありますが、多くが手動で行われており、かつ規約違反なので垢バンされる危険性があります。

誰の投稿なのかは分からない

InstagramのAPIでは、特定のハッシュタグが付いた投稿の情報が取得できます。

ただアカウント名は取得ができないので、誰の投稿かが分かりません。

なので、このハッシュタグはこんな人がよく投稿しているといった分析や、#が付いた投稿をアカウントID付きで自社サービスで表示といったことがAPIだけではできないのです。

フォロワー取得/フォローしている人取得ができない

自分のアカウントであろうと、他人のアカウントであろうと、フォロワー・フォローしている人(アカウント名)を取得することはできません

このアカウントはどんな人がフォローしているのだろう、自分のアカウントはどんな人にフォローされているかなどの分析は、APIだけでは不可能です。

一方でフォロワー数は取得することができます。

投稿にコメントしてくれた人とコメント内容は分からない

InstagramのAPIでは、誰がどんなコメントをしているかが取得できません。

自分の投稿に対するコメントも、他人の投稿に対するコメントも、分かるのはコメント数のみ。

そのためどんな人がどんなコメントしているのかといった分析はできません

投稿にいいねしてくれた人が分からない

コメント同様、Instagram APIでは投稿へ誰がいいねしているかが分かりません。

そのためどんな人がどのような投稿を気に入っているかといった分析ができないのです。

他人のアカウントの詳細プロフィールは取れない

ビジネスアカウント、クリエイターアカウントであっても、他人のアカウントの個人情報(性別・住所など)は取得できません。

そのため、他人のアカウントを詳細まで分析するといったことはAPIだけでは不可能です。

投稿の場所が分からない

Instagramでは投稿に、場所を紐づけることができます。

ただしAPIでは、この場所データを取ることができません。

ハッシュタグでなく、場所情報から投稿を選ぶといったことができないのが現状です。

DMはあくまで返信のみ。こちらから送れない

DMもAPIでできますが、相手からきたDMへの返信しかできません

そのため一斉に営業DMをこちらから送るといった使い方ができないのが現状です。

Instagram APIをはじめてみよう!

Instagram APIでできることと、できないことを整理しました。

過去の事件から、APIは個人情報に関してかなり厳しいのが現状です。

自分がやりたかったことがAPIでできるのか、できないのかを判断しぜひ使ってみてください。

旅アトリーチでお客様の投稿を掲載!

弊社サービス、旅アトリーチを使うと、お客様のSNS投稿を簡単・安全に掲載できます

  • お客様のSNS投稿をHPで掲載したい
  • お客様のSNS投稿を増やしたい
  • 公式HPからの直予約率を上げたい

といった施設様、HP制作会社様などは、ぜひ一度ご連絡をください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA